ストロンググリップのすすめ スライスも出にくいかも



今回は『グリップ編』の2回目、ストロンググリップのススメです。別名フックグリップとも呼ばれています。

ストロンググリップの長所

まず、道具の進化が理由の一つです。細かい技術的なことは割愛しますが、いわゆるフェースローテーションをしなくてもよくなった、ということです。

次に、球筋が安定しやすくなります。フェース面が狂いにくくなり、正確なインパクトができるようになります。

他にも、飛距離アップや脇が開きにくくなり、結果スライスになりにくいなど一般的にはメリットしかありません。 というか、ストロンググリップとは反対のウイークグリップをススメている上達本も皆無ですが。

 

ストロンググリップの実践

前回の記事『インターロッキングとオーバーラッピングどっちがイイ?グリップの重要性』の中でフィンガーグリップを実践しましたが、その中で両手を前に伸ばし、両の手のひらを合わせ右に約45度傾ける、と解説しました。この「45度傾ける」イメージがストロンググリップです。

傾けたイメージで実際にクラブを握ってアドレスしてみてください。すると、左手にちょっと窮屈さ感じると思います。従来より「左手がカブっている」感じではないでしょうか。

基本的には今の状態がストロンググリップです。 正確には「正面から見て左手のナックルが2~3個見える程度のカブリ」です。

人差し指、中指のナックルはもちろん、薬指のナックルまで正面から見えるかもしれません。

フィンガーグリップで解説した通り、右手の生命線と左手親指が重なっているので、左手の親指と人指し指で出来る「V字」と、同様に右手の「V字」はほぼ並行になっているはずです
しかも、その方向は右肩を指しているはずです。その状態がストロンググリップ完成形です。

sg

フィル・ミケルソンの元コーチは、左手の親指と人差し指で出来る「V字」がアゴより左を差しているとヘッドスピードは上がらない、と断言しており、V時は右耳と右肩の間を指すようにすべき、と助言しています。

 

ちなみに、左手のナックルが人差し指の部分しか見えず、右手のV字がアゴや左方向を向いている状態をウイークグリップと呼ばれます。
初心者のうちはそれこそグリップも安定しにくので、一球一球きちんと「フィンガーグリップに握り、ストロンググリップになっているか」を確認しましょう。

 

ストロンググリップには太くて軟らかいグリップが向いています。太いことにより手首のムダな動きをおさえやすく、軟らかいことでムダな力が入りにくいためです。

グリップは全ての基本です。スイングを変えることがあってもストロンググリップだけは不変としましょう。




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