インターロッキングとオーバーラッピングどっちがイイ?グリップの重要性



一体どっちがいいの?これもゴルファー同士ではよく語られる話題ですね。皆さんはどちらのほうが「しっくり」きますか?

・・・・・・。

そうですか。実はその「しっくり」くるほうが正解なんです。どっちがイイ?という問いに対して、どっちが正解、という解答はありません。

よく「手が小さい人はインターロッキング向き」と言われますが、これは「手が小さ人はインターロッキングにしなさい」ということでは決してありません。手が小さくても指の可動域しだいではオーバーラッピングのほうが向いている人もいます。

 

グリップに求められるのは「両の手のひらの一体感」です。

両手を真っ直ぐ伸ばして手のひらを合わせます。実際にクラブを握るときは右手のほうが左手より下になるので、指の第一関節ぶんぐらい右手のほうを前に出します。その状態から右手側に約45度傾けてみてください。そして両手をそのまま下におろします。
その今の状態の感覚がグリップになります。左手の甲と右の手のひらが同じ方向を指す一体感がポイントなのです。

 

そして、現在のグリップで重要視することは「手のひらではなく、指で握りましょう」ということです。

見たり聞いたりしたことがあるかもしれませんが「フィンガーグリップ」と呼ばれています。これはどちらの握り方にも共通する握り方の基本です。

 

 

では早速実践してみましょう。

左の手のひらを開いた状態にして、小指の付け根から人差し指の付け根と第二関節の間にクラブのグリップを当て、そのまま握ります。これがフィンガーグリップです。

初心者に多いのは、指の付け根ではなく、人差し指の付け根、もしくはもっと下の親指に近い方に当ててグリップしてしまうことです。 右手は左手親指が右手の生命線に沿えるよう握るのがコツです。

さらに、グリップエンドは指一本分空けましょう。空けないと左手小指に力が入らないからです。また短く持ちすぎても飛距離が落ちるので、指一本分が重要です。

握る力ですが、握力全開の2~3割程度で十分です。他の人に引っ張ってもらって抜けない程度です。そして実際に力を入れるのは、左手の中指、薬指、小指と、右手の中指と薬指の5本だけです。あとは触れている程度です。特に、右手の人差指は悪さをする傾向があるので、プロでも確認の意味で右手人差指を立てた状態でスイングすることもあります。

20130903

最近はインターロッキンググリップオーバーラッピングの他にも、テンフィンガーグリップもしくはベースボールグリップと呼ばれるグリップを紹介する記事などを見かけますが、特に初心者のかたは意識しないほうが良いと思います。

 

グリップなんて入門時に意識しただけ、と軽く考えがちですが、基礎中の基礎になります。中級者の人が散々スイングを変えて矯正できなかった曲がってしまう打ち方を、グリップを変えただけで真っ直ぐ飛ぶようになった、というのもよくある話です。

 

特に練習場では数多くの球を打つためおろそかになりがちですが、一球一球グリップを確認して打つことを心がけると上達も早くなります。
次回は、ストロンググリップのススメ、についてご紹介しようと思います。




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